てぃーだブログ › 沖縄の言力。(コトヂカラ) › オープニング お久しぶり!全琉コピー塾塾生とファンの皆さん!

2008年01月01日

オープニング お久しぶり!全琉コピー塾塾生とファンの皆さん!

週刊レキオ[全琉コピー塾]の塾生の皆さん、
6年半に及ぶ長期連載を支えてくださった熱烈読者の皆さん、
はたまた、そんなことは全然知らなかった皆さん、
永のご無沙汰でした、塾長の樋口謙一でございます。

思い返せば、
沖縄に因む古今のあらゆるモノにキャッチコピーを付け、
現在只今を生きる人たちの市場にとにかく食い込もうという当塾の挑戦は、
今日の沖縄ブームの火付け役、導火線となる
悪魔のように細心に、天使のように大胆な試みでした。



歴代の傑作コピーの例をあげれば、枚挙にいとまがありません。
たとえば[カタブイ](片降り)の課題では、
くやしい! となりの洗濯物は濡れていないわ!』(前田訓次作)

[ビーチパーティ]の課題では、
星の夜、砂の朝』(宮城陽子作)だったし、

[シーサー]の課題では、
歯磨きは、ライオン』(富永文雄作)でした。

替え歌コピーも多数カバーされ、
たとえば[琉球イモ]のCMソングはこんな具合。
松田聖子[Sweet Memory]のメロディーで。

『♪なつかしいお味だわ 戦争時(ずっとまえ)に食べていた 
でも芋(あなた)を見たとき 時間だけが後戻りしたの 失った友達の笑顔が浮かぶのはなぜ~かしら 過ぎ去った時代は
今も苦い記憶 スイートポテト
~』(我謝幸男作)

当時の連載誌面。週刊レキオ1995年1月1日付(第252回課題[古酒])
        ↓
オープニング お久しぶり!全琉コピー塾塾生とファンの皆さん!

しかしこれらの傑作コピーはまだBOOKになっていません。
[文霊](もんだま)を密封永久保存した一冊のパピルスになっていません。
[全琉コピー塾オリジナルカレンダー]で一部陽の目は見てはいますが。
残念ながら。


やがてその心残りも忘れるほどに月日が流れ、
時代はいつの間にかインターネット、メール、ブログの全盛。
出版もデスクトップ・プリンティングによる私家本何でもござれの時節到来。
今こそ自前で出版できる体勢になったものの、
連載当時は、手書きのままのアナログ原稿送稿だったので、
肝心のテキストのデジタル入力という分厚い作業が残っています。


そこで、その厖大なテキスト入力という難行苦行も
ブログで再編集しながら、復刻・リメークしていけば楽しい作業に変わるだろうし、
[古き酒を新しき皮袋に盛る]ことで塾生OBも楽しめるし、
何よりも当時の連載を知らない多くの方々のお役に立てるのではないかと思った次第。

ブログのタイトルは、[沖縄の言力(コトヂカラ)]とリニューアル。
ウチナーンチュによるウチナームンに寄せる想いの熱さに、
軽くヤケドしていただこうと存じます。

以上、オープニングの弁でした。
おいおい連載時の講義の模様や、琉球王朝の位階制度を踏襲した当塾のしくみや、
何かと物議を醸し賛否両論真っ二つ的反響なども紹介していきます。


また塾生たちの山脈のように連なる[言力(コトヂカラ)]に触発されて、
メールによる新作コピーの投稿が予想されますが、
面白いものがあれば[言力(コトヂカラ)拾遺集]としてそのつど紹介しようと思います。

たぶん、かなりのスピードで連載がアップされるはずなので、お楽しみに。
と、自分に縛りを掛ける。




[全琉コピー塾]塾長/樋口謙一/プロフィール

まだコピーライターって何者?どんな、仕事?
と言われていた時代に、広告界に入る。



作家の山口瞳さんや開高健さんがまだサントリーのコピーを書いていたころで、
糸井重里さんはまだデビュー前、仲畑貴志さんは同期。
久保田宣伝研究所(現・宣伝会議)で机を並べて勉強した。



デビュー作は、日立の電子卓上計算機[エルカ](一台なんと239,000円!)で
『実際に使った指なら、エルカを指名します』(日経新聞全7段)だった。



日立製作所(大型コンピュータHITAC)、松下電器トランザム(高見山・弓太郎)、
ダンキンドーナッツ、シチズン、講談社(司馬遼太郎、坂口安吾、吉行淳之介全集)、
福武書店(現・ベネッセ)などのキャンペーンを手掛ける。



あまりの忙しさに酸欠状態となり、
ときおり[命綱]として旅行に訪れていた沖縄へ、移住(1987年)。
今日の沖縄移住ブームのはるか以前で、移住派・元祖。



来沖後は、
日本トランスオーシャン航空(JTA)新社名キャンペーン(南西航空改め)、
ホテル日航アリビラオープンキャンペーン、
RBCラジオ開局40周年40時間生放送、
首里城復元第一回告知事業、
沖縄県産業まつりをはじめ、たくさんのステージをいただく。



かたわら[普久原恒勇千年音楽]、[喜納昌吉8DAYS LIVE]など沖縄音楽の発信をサポート。

沖縄に因んだ様々なウチナームンを県内外に売込むための面白キャッチコピーを作りあう
誌上塾[週刊レキオ全流コピー塾]の連載を6年間にわたって行う。

沖縄の長寿の秘密を解き明かそうと、
沖縄初の新健康コラムマガジン[月刊 沖縄浮力]創刊(1999年)。(編集、発行人)


日経サイエンス広告賞、沖縄広告賞など受賞多数。
郵政公社DM大賞審査員。


著書
・江戸・東京の老舗を歴史紀行した[東京の志にせ]
・詩画集[逝きし王女の為のパヴァーヌ]

また子供が好きなので、
沖縄の子供たちを応援するために書いた[ガメラの南の島の夢]で
第一回琉球新報児童文学賞を受賞(1989年)。



近年は、こうした35年余りのキャリアの中で鍛え上げてきた
物を売るためのコトバと集客をするための仕組みを、
明日が見えないお店や会社のために役立てたいと、
[利益3倍増タクティクス]に真っ向から取り組んでいる。






















Posted by 集客クリエーター・樋口謙一(全琉コピー塾塾長) at 01:25│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。